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趣味の写真で“自宅撮影”のビジネススタイルを確立。日々ユーモアと喜びを

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ママになっても「自分自身も大切にしてほしい」――

 

そんな想いを掲げるネオママイズムが、さまざまなママの姿をお届けするneomamaismインタビューブログ。

 

Vol.13となる今回は、企業向け広告写真&動画をご自宅で、おひとりで撮影されている永田尚子様がゲストです。

 

もともと商店街の広報をされていた経験を活かし、ご自身で現在のキャリアを切り拓いてきた永田様。時流に似合い自分の心地よいスタイルを追求された背景には、いつもご自分の「こうしたい」「やってみよう」という気持ちを大切に、素直に動かれている姿がありました。

 

大阪出身、持ち前のユーモアを持ってして3兄弟と愉快な毎日を送られていらっしゃる永田様のお話には、思わず自分を大切にしたくなるエッセンスが散りばめられています。何事も、始まりは小さな一歩から!

 

 

 

 

「これが仕事になるんだ!」という嬉しい驚き

 

――現在は企業をクライアントにフォトグラファーをされているということですが、これまでのキャリアについて教えてください。

 

大阪に住んでいたときに、心斎橋筋商店街の広報をしていたんですよ。アルバイトから始まったのですが、広報のポジションを作っていただいてブログを書いたりSNSを新設したり。その前からカメラは好きで持っていたんですけど、お店を紹介するために本格的にカメラを使うようになって。それがスタートです。

出産を機に、自宅で写真のお仕事ができたらと考えるようになりました。10年ぐらい前、ちょうどInstagramが日本に入ってきたころです。

 

――いち早くInstagramに注目されたんですね。

 

朝ごはんの写真だったり、本当に日常の一コマを切り取ってたんです。そしたら、だんだんとそれを見てくださってた方からDMなどでお仕事をいただくようになって。商品を送っていただき、撮影してデータを納品する、それがお仕事になるんだなって実感し始めました。

 

 

(cap)PR商品撮影の例

 

――結果的にではありますが、ご自分で理想のビジネススタイルを切り開かれたんですね…!

 

「Snapmart(スナップマート)」というサービスに出合ったことも大きかったです。いろんなパターンがあるんですが、私がよくやっていたのは、気になる商品のアンバサダー募集に応募するんですよ。

 

選ばれると、その商品をいただいて、撮影し、写真を納品。それを趣味の延長でやっていて、採用いただくと賞金がもらえたりすることもあって。それを続けていったときにDMでのご依頼が増えて…という感じです。

 

偶然なんですけど、コロナ禍で今までスタジオを押さえて、カメラマンやコーディネーターさんをアサインしてやっていたことができなくなった時期と重なったんですよ。

「家でひとりでできます」っていうところが強みになったのはありがたかったですね。

 

 

 

 

――ご自宅で撮影されるとなると、インテリアやスタイリングも身につけていかれたんですか?

 

正直なところトリックアートっていう感じです(笑)。家に来た友人が「ここで写真撮ってたの!?」って驚くんですよ。

 

部屋の一角にシートを敷いたり、友人のお父さんに作ってもらった窓枠を使ってまるでそこに窓があるかのように見せたり。

小スペースでも世界観を作れたら、写真って撮れるんです。

 

後ろにおもちゃが散らかっていようが、子どもたちがわーっとしていようが、一区画さえ作ればいいんです。大きなものを撮るときは子どもたちのいない時間にスペースを確保するところから始めるので、インテリアはできるだけシンプルな作りにしています。

あまり色を入れないようにしたり、移動しやすい家具を揃えていたり。

 

 

(cap)ふだんのお部屋の様子

 

 

出産の瞬間を自分のカメラで撮影!資格取得に励んだ産後

 

――妊娠・ご出産についても伺いたいです。現在、9歳、7歳、2歳、3人のお子さまがいらっしゃいますが、妊娠期間はいかがでしたか?

 

初めての経験をするという意味では、1人目が一番辛かったですね。どんどん体が重くなり、お酒を我慢しなくちゃならなかったり。

 

――まだノンアルコール飲料もそこまで出回っていなかったですよね。

そう!最近でこそ本当に美味しくなりましたが、当時は炭酸水を飲んで気を紛らわせていました。

友人に、カウンターのお寿司屋さんとか天ぷら屋さんとか、今しか行けないところに行ったほうがいいと言われたので、夫との2人で足を運んでいました。あとはカフェでゆっくり過ごしたり。そして好きなだけ読書していました。

 

 

 

――お腹の子に、読み聞かせはされていましたか?

 

していましたし、 大阪にいたころは小学校で読み聞かせのボランティアにも参加していました。絵本を子どもに読むのは、反応が生で見られるっていうところが面白くてすごく好きでした。

 

――ご出産はいかがでしたか?

3人とも自然分娩でした。

痛みに強いほうなので体験してみたかったんです。

あと、どうしても生んだ瞬間の写真を自分で撮りたくて!助産師さんも「こんな人初めて!」と言いながらご協力してくださり、生まれる瞬間にパシャって。家族の宝物です。

――出産後は、どのように過ごされましたか?気をつけていたことや気分転換などありましたら教えてください。

 

私は片付けがすごく好きで、ちょうどその時期に整理収納アドバイザーの資格を取ったんです。

まずは2級の資格を取ったんですけど、すごく楽しくて。それで1級もチャレンジしました。あと消しゴムハンコにもハマって、資格があったのでそれも取得しました。スキルアップというほどではないんですけど、好きなことを追求してみる時間にしましたね。

 

 

 

――そこで取得された資格は、お仕事に繋がったり?

 

ちょっとしたワークショップをさせてもらったことはあります。

収納アドバイザーのほうは、日常的に役に立っていることも多くて。ライフステージが変わると収納も見直していかないといけないから、収納には完成形はありません。子どもが小学校に上がったら、ランドセルをどこに置いたら取りやすい動線ができるか考えます。

低い位置に置いたら子どもも自分で取れるなとか、試行錯誤することが大事だったりするんですよ。

 

――お子さんがいると、どうしても物も増えますしね。思い出のものが捨てられないのは、あるあるだと思います。

 

そうなんですよね。大阪から引っ越すとき、子どもが保育園の工作をガサッと持ち帰ってきて。

荷造りを手伝ってくれた収納アドバイザーの先輩が「子どもを真ん中にして作品を並べて、写真1枚撮ったら思い出として残るから処分してもいいんじゃない?」とアドバイスをくださり、実践しました。 データとして残すテクニックはさまざまなシーンで使えますよ。

 

 

 

 

――資格取得について聞きたいのですが、産後、文字が読みにくくなったり記憶力が低下したり、いわゆる“マミーズブレイン”に悩む方もいらっしゃいます。永田様はその症状はなかったんですか?

スーパーで物が探せないくらい視力が落ちた時期もあったんですけど、早く元通りの生活を送りたくって、どうやったら復活できるかすぐ気持ちを切り替えていましたね。

家事は私がやりたいから、 両方のお母さんに子どもを見てもらって、スーパーで買い物して、料理もする、みたいな。

主婦業はすごく好きなので、子育ての部分を助けていただいた感じです。

 

 

(cap)料理もテーブルスタイリングも素敵!

 

 

依頼内容プラスアルファで、できる限りのことを。日常写真の尊さ

 

――フリーランスとして活動する際に、心がけていることはありますか?

 

一番は、やっぱり喜んでいただきたいということ。そのために、依頼の内容プラスアルファでできたらいいなと考えています。たとえば納品までのスピード感を重視したり、写真のパターンをご依頼よりも多く出したり、写真の依頼だけだったとしても「よかったら使ってください」ってストーリーズ用の縦長の動画を一緒に納品したり。やれることはやるようにしています。写真のプロって、資格がないんですよね。消費者に寄り添った目線とか、私に依頼くださった理由を考えたうえで120%の納品ができるようにしています。

 

――育児と仕事の両立はどうされていますか?

 

隙間時間をうまく利用していますね。撮ったデータをスマホで編集するんですけど、スマホに読むにも結構時間がかかるんですよ。なので、撮影が終わって読み込んでいるあいだに洗い物をしたり。子どもたちの習い事を待っているあいだにスマホで編集して…っていう感じです。

――子ども向け商品の撮影など、お子さんのご協力が必要な場合もありますか?

 

ありますね。子どもが入る写真で、自然光で撮りたいときは状況に合わせてスケジュールを考えます。最近は、お天気と子どもたちの予定がどうしても合わなくて、平日の朝7時から おもちゃの撮影をしました(笑)。最近は子どもたちにも事情を伝えていますし、早く終わると遊べるのもわかっているので協力してくれますね。特に長男は2歳のころからずっと協力してもらっているので、どの角度で笑ったらお母さんが喜ぶかみたいなのもわかっていて、私が何も言わなくても、自然に商品ラベルが見えるような持ち方をしてくれたり(笑)。

 

 

 

――日々成長していく子どもの様子を写真や動画で記録しておきたいという方は多いですが、撮影の際のアドバイスがありましたらお願いします。

 

私がちょっと後悔しているのは、1人目のときに“綺麗な写真”しか撮らなかったことなんです。散らかった部屋も、すっぴんでパジャマ姿の自分も、ぜんぶ含めて“そのとき”の様子を撮っておけばよかったなって。2人、3人目のときにはそういう日常をできるだけ記録するようにしています。生活感丸出しのお写真ってなかなか気が進まないかもしれないんですけど、振り返ったときに散らかった部屋さえも懐かしいって感じるはず。気にせず記録しておいてもらえたらなと思います。

 

――たしかに、SNSを意識して綺麗に撮ろうとしてしまうことが多いかもしれません…!素敵なお写真を残すために、すぐにできるテクニックがあれば教えてください。

 

私は子どもに話しかけながら撮るようにしています。「こっち向いて!」とか「笑って!」と言うより、ふだん通り目線の高さを合わせて話しかけながらシャッターを切り続けると、そのなかに素敵な表情のカットが1枚入っていたりするんです。いい表情の次の瞬間には真顔になっていたりするので、連写するのもおすすめです。

 

――子どもの表情って、瞬間瞬間で変化しますもんね。

 

そうそう!どの表情もいいんですけど、「コレ!」っていうのを狙いたいときは喋り続けて連写。あと、子どもに絶対ウケる小ネタを用意しておくのも手ですよ。

撮影したデータは定期的に見直して楽しんでいます。我が家のリビングにはポップインアラジンがあって、プロジェクターをテレビ代わりにつけているんですけど、何も操作してないときに子どもたちの写真を流しておける機能があるんですよ。スマホのアプリから夫婦でそれぞれ思い出の写真をアップしておくと、ランダムで表示されて。「ここに行ったね」とか「弟こんなにちいさかったんや」とか、思い出を共有し直せるっていうのがいいなと思います。

 

 

 

 

――写真を撮るとき、どうしても子どもの写真や、夫と子どもの写真になってしまって、母がいないカットがすごく多いというお悩みも寄せられています。

ですよね!これはもう、声を大にして言っていきたいんですけど、世の中のお父さんはもっと写真を撮った方がいいと思うんですよ!「撮って!」って言って撮ってもらった写真じゃなくて、日常的に。そこの意識は、私もこれから普及していきたいと思っています。

 

 

〜〜してから、では自分の時間は確保できない。絶対やりたいことを先に!

 

――最近の楽しみを教えてください。

 

Webメディア『NEXTWEEKEND』を盛り上げる『Weekender編集部』という読者コミュニティに所属しているのですが、そこで読書会をしたり、子育ての交換日記を書いたりしています。

 

――読書の時間を確保できないというママたちも多い印象で、読書会は素敵な取り組みだなあと思います。

 

本が好きなメンバーと月に一度、『NEXTWEEKEND』が運営する「GARTEN COFFEE&Seasonal Wishes」というたまプラーザのカフェに集まるんです。

コーヒーと焼き菓子のセットを頼んで、みんなで2時間ほど、最近読んだおすすめの本について話したり、黙々と読書したり、読み終わった本を交換したり。

おっしゃる通り、母になるとなかなか本を読めなくなるので、そういう時間を作ろうっていう気持ちでやっています。

 

 

――そのほか、レシピの開発もされているとか?

主婦の目線で〜というご依頼でしたら、お引き受けしています。調理師免許は大学の時には取っているんですけど、プロではないので、あくまでも消費者代表・主婦代表でよければって。友人のケータリングのお手伝いすることもあって、それはリフレッシュタイムですね。

 

――とても充実された様子ですが、時間はどう捻出されているんですか?

本当にパズルみたいです(笑)。

家をぜんぶ綺麗にしてから何かしようと思うと、夜になっちゃうので諦めが肝心。

絶対やりたいことを先に持ってくる。で、後でできる家事は後にするっていうのを大事にしてます。

洗濯物を畳むは、夜に映画やドラマを観るときでいい。だから朝、洗濯物の山ができていても夜まで目をつぶる。

人によっては悲鳴を上げたくなるような光景が家のなかにいっぱいあるかもしれないんですが、家族が健康でいられれば、そのほかは融通をきかせていますね。

 

――たくさんの趣味や好きな物がある永田様ですが、今後やってみたいことは?

 

自分から立候補したんですけど、雑誌『AERA with kids 』のアンバサダーに選んでいただきました。新しいことができそうでワクワクしていますね。

 

――どんな想いで立項をされたんですか?

 

子育てって やっぱり、楽しい反面大変なことも多いですよね。1人目の出産を終えたお母さんたちを見ていると、それまでの日常が180度ひっくり返って「こんな寝不足の日がいつまで続くんやろ…」みたいな感じの人たちもいらして。

私はそれを気楽に楽しめるような思考の変換が得意だったので、そういった考えを発信していきたいです。

 

――たとえばどんなものですか?

 

たとえば設定を作ってみたり、ファンタジーに切り替えたり。「今日コンサート終わった後のEXILEが家に来るから片付けよう!」とか、「この家はシェアハウスの様子を記録する番組で、私は参加者のナオコ!ご飯を振る舞っているけど、決して母ではない」みたいな(笑)。

思い込みとか設定で、気分って変わるんですよ。やらされているとか、〜しないとと思うんじゃなくて、いつもユーモアを持っていると楽しくなる。私は大阪出身ということもあるので、育児が楽しくなるような、小さいけれど何か考え方を変えるきっかけになる発信をしていければと思っています。

 

 

 

 

永田尚子様の役に立ったオススメグッズ

 

 

ユキヒョウスツール

 

 

ダンボール素材でできていて軽いのに大人が座れるほど丈夫!色を塗ったりカスタマイズしてもOKな上に、使わない月齢になったら植物をおいてインテリアに。

100%リサイクルできる素材なところもエコで、出来るだけモノを増やしたくない私には気持ちが楽でした。

 

 

doona(ドゥーナ)ベビーカー

 

3人目誕生間際にシンガポール在住の友人の勧めで知った画期的なベビーカー!

乗ったままタイヤが下に収納できるので、飲食店→車→家と寝てる子を起こさずに移動できます。産前の全友人に勧めるほど溺愛。飛行機の座席に乗せた時は機内食が手放しで食べられることに感動しました。

 

永田尚子様 Instagram

 

https://www.instagram.com/naoko1023/

 

3兄弟の母

9,7,2歳ドタバタ子育て中

AERA with Kids 5期アンバサダー

企業様向け広告写真&動画を1人で撮影。

横浜⇄大阪  関西の仕事も受付中。

時々、細川出飯社にてケータリング。

 

 

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