neomamaism Mag

「私たち、なんだってできる!」年間1000人のママの採用に関わり思うこと

LINEで送る
Pocket

 

ママになっても「自分自身も大切にしてほしい」――

 

そんな想いを掲げるネオママイズムが、さまざまなママの姿をお届けするneomamaismインタビューブログ。

 

Vol.12となる今回は、世田谷区を拠点に、全国の働くママを応援する「ママ応援プロジェクト」代表の藤原祥子様がゲストです。

 

年間1000人ものママの採用に関わられている藤原様。ご自身が妊娠・出産を経て感じた“働きにくさ”が原体験となり、事業を立ち上げるに至りました。目指すのは、家族ひとりひとりが元気に、自分らしく働いていける社会。そのためにもママたちのパワーや可能性を最大限に引き出すことができるよう、キャリアをサポートしています。

 

小学校を卒業したばかりの12歳の長男、8歳の次男、5歳の三男のシングルマザーとして育児に奮闘しながら、明るくパワフルに突き進む藤原様の言葉に、元気をもらうこと間違いなし!

もしあなたが自分のなかに小さな夢を抱えているのなら、その夢に光を当てるようなインタビューです。

 

 

 

 

ママたちの新たなチャレンジの場を創出

 

――まずは、「ママ応援プロジェクト」について教えてください。

 

世田谷区を拠点として、全国の働くママを応援するというのが私たちの会社です。メインの事業はテレマーケティング業務の受託で、全国のママにAIの通話システムを利用した在宅での仕事を提供しています。AIの通話システムっていうと難しそうですが、簡単にいうとリストに基づいて企業へ電話を入れ、btobのサービス案内をし、新規営業開拓のお手伝いをするお仕事になります。

マーケティングの経験豊富なパートナー企業と連携しているので、研修やマニュアルも充実しているんですよ。4時間という短いオンライン研修でしっかりとノウハウをお伝えし、未経験者でもスムーズに仕事に取り組むことができる仕組みです。

 

――そうやって伺うと、チャレンジしやすいですね!

 

その通りなんです。営業に苦手意識がある方でも、声のトーンやコツを掴むことで、比較的スムーズに仕事に取り組むことができます。子育ての合間に1時間だけ働きたいというママや、地方にお住まいのママも多く、一緒にコミュニティを築いてチームで働くことができる環境を整えています。そうすることで、長期間、安心して仕事に取り組んでいただけると思います。これからもママたちの声に耳を傾け、さらなるサポートを提供していきたいです。

 

――すごくママに寄り添ったシステムですが、どのように始まったものなのでしょう?

 

実は私自身が3人の息子を育てるシングルマザーなのですが、赤ちゃんを抱えながら働いていた時期があったんです。そうすると、子どもが風邪をひいたとか、保育園からの呼び出しとかイレギュラーが発生するのはつきもの。スケジュール通りに動くことが難しいので、子育てと仕事の両立が難しく、常に状況が変化するなかで働くことにストレスを感じていました。特に待機児童問題がピークに達していた時期だったので、子どもを預けるだけで収入の大半が消える状況。そんなふうにして体力も精神も落ち込んでしまった原体験があり、ママたちがもっと自分らしく、「ごめんなさい」とか「すみません」と言わずに、前向きに働ける環境を提供したいという気持ちが生まれてこのプロジェクトを始めようと思ったんです。

 

――そして法人を立ち上げるに至ったんですね。大きな挑戦ですが、不安はなかったのでしょうか?

 

ありましたね。ありましたけど、そもそも自分にとって心地いい働き方をしたいというのが大きな目的だったので、私としてはやるしかないって思っていました。社会や何かのせいにするのってダサいじゃないですか(笑)あとは昔から、根拠のない自信だけはめちゃくちゃあって(笑)。起業している方はみなさんそうだと思うんですけど、失敗する姿は想像してないんですよ。なので、あとはやるだけっていう感じで、夢を持って自分でリサーチしたりセミナーに参加したり、目の前にあることをひとつずつやり、積み上げていきました。

 

――事業を続けるうえで、大切にしている言葉はありますか?

水は低きに流れる」という言葉です。水は自然に上には流れないんです。下へ下へ流れるようになっている。ひとは、知らず知らずのうちに自分がいる環境に慣れてしまうことがあるじゃないですか。意識しないと、流されて生きてしまうということを、思い出させてくれる素敵な言葉だと思います。

 

あと最近、久能祐子(さちこ)先生にお会いました。彼女は世界的に大変有名な実業家でアメリカでも成功されていらっしゃいます。プログラムを通じて、たくさんお話をする機会をいただき、たくさんのお言葉をいただいたのですが、印象に残っているのが「自分の山を見つけなさい」と仰っていたことです。

まず目標を作って、その山(目標)を見つけたら一度は登りきりなさいと。登りきってみたら、意外と思っていた景色と違っていたり、もっと高い山があるのよと仰っていて。自分でやりたいと思ったことを一度は貫いて、自分なりに登り方も工夫してやってみることが大切だなと。今の私にはとても響いた言葉でした。

 

 

 

フルコースの妊娠・出産。2、3人目は慣れたもので…?

 

――出産や育児についても教えてください。

 

私、つわりがひどいタイプで、もう何をしていても気持ち悪いっていう状態でした。光や音にも敏感になってしまって、眩しく感じたり音が気になっちゃったり。もちろん匂いもダメですし、貧血もとにかくひどくて大変でした。2人目のときは妊娠期間中も満員電車で朝からぎゅうぎゅうになって通勤していたのですが、気持ち悪くなっちゃうので一駅ごとに電車を降りて体調を落ち着かせて、また電車に乗って、ということをしていました。本当に辛かったです。

 

――それは壮絶でしたね…。出産はいかがでしたか?

 

出産は、いわゆる“フルコース”で味わいました(笑)。1人目が27時間ぐらい陣痛に耐えて、頑張ったんですよ。もう子宮口も前回だったんですけど、赤ちゃんの頭が出てこない!そうこうしているうちに震えが止まらなくなって、「なんだか私、おかしい…?」って怖くなっていたら、感染症にかかっていたんです。それで緊急搬送、緊急帝王切開という流れでした。

 

――2、3人目はスムーズにいかれたんですか?

 

1人目が帝王切開だと、次の出産も帝王切開なんですよね。なのでもう切っていただくだけなので、「どんどんお切りください!」みたいに、逆にラクに感じちゃって(笑)。3人目のときはパソコンを持参し、入院中に読みたかった起業家の本を読んだり、会いたい人に連絡を入れたりしていました。ちょうど2人目が1歳になったタイミングで法人を立ち上げていたので、やりたいこと・やらなくてはいけないことが無限にあったんです。

 

――なかなかタフな過ごし方ですね!上のお子さんたちはまだ手がかかるタイミングだったと思うんですけど、その時期に起業されたのは何か理由が?

 

それまでは専業主婦でゆったり子育てしようと思ってたんですけど、当時結婚していた元夫が病気になってしまって、そうはいかない、働かなきゃいけないじゃん!って。それでパートから頑張って、次に派遣社員として働き、そこから起業しました。男の子3人をひとりで育てるのは大変じゃない?って聞かれますが、わいわい楽しく動物園のようだって言ってます(笑)。私の方が子どもたちに助けられることが多いんです。

 

 

 

アバウト育児のススメ。ストレス発散も3人の息子たちと

 

――動物園のよう(笑)!最初から、そのような育児スタイルだったんですか?なかには、「お洒落に可愛く子育てがしたい!」という理想と、そうはいかない現実のあいだで悩んでしまう方もいます。

 

うーん、そうですね…のようになるまでには、やっぱり時間がかかったと思います。ちょっとお洒落な揺りかごに子どもを乗せたいとか、オーガニックの食材でおやつを手作りしたい、ヘルシーな食事を食べて欲しいとか、みんないろんな理想があるかもしれない。でも私は、実際そうはいかないなって早い段階で気づいたんです。言うことはまず聞かないし、子どもは凝った料理に限ってまったく食べてくれなかったりしますし、母乳をあげていたときはおっぱいトラブルもあったり。

 

それに夫が“手伝う”スタンスでいるのがイラつく!みたいな(笑)。みんなもそういうのが常だと思うんですけど、私はそんななかである時、割り切った瞬間があったんですよね。男の子だったっていうこともあるんですけども、子育てってそもそも思い通りにさせようと思うこと自体が間違ってる。

子どもであっても私たち親の所有物ではないんです。尊重してあげることが大切。

そう気付いてからは、子どもとか年齢関係なく対等に接していますし、子育てがとっても楽になりました。

 

――割り切るというと、「まあいいか!」みたいに?

そうそう、「ま、いっか!」って感じです。それからずっと、私はみんなに「アバウト育児でいい」って言ってるんですよ。適当って言葉は、適度に当たるって書くじゃないですか。だからそのぐらいでちょうどいいんだよ、肩の力を抜いてって、みんなに言ってます。子育てに完璧や絶対という答えはないですし、そもそも子育てに正解もないじゃないですか。なので、適度に当たってればいい。あなたも私もよくやってる、みたいな。そういうスタンスですね。

 

――よもすれば思い詰めてしまうことが多い方もいると思うのですが、すごく前向きになる言葉です。

 

本当に、理想はいろいろあると思います。やりたいことはめっちゃあるし、好きなこともあるけど、私はひとりで3人育てていることもありますし、何もないひとり時間というものはまずなくて。働いてる時間くらいかな。割り切って、今はひとりで好きなことをする時間は追わないという選択をしています。

 

どうしても気分転換がしたくなったら、すごく動物的なので走りに行きます(笑)。子どもたちに「行くぞ!」って、100mとかをうわーって。あとはドライブ。好きな音楽をかけて、サービスエリアでご当地のものとかみんなで子どもたちと食べて「おいしー!」って満足して帰ってくるとか、そういう感じですね。カラオケに行くこともありますよ。子どもと話し合って、何をするか決めて発散するというより楽しいことをしてますね。


ヨガをされたりエステに行かれたりするママの友人もたくさんいますが、私はそういう性格ではなくて、子どもたちと一緒にサッカーボール持って「よし行こう!」って。

 

 

育児と仕事の両立。年間1000人の採用に関わり思うこと

 

――ママ応援プロジェクトで、年間1000人ほどのママさんの採用に携わられて、育児と仕事の両立について思うことはありますか? 

 

日本にはまだまだ、お母さんは家にいるべきだ、という良妻賢母みたいな考えがありますよね。それはかなり時代遅れですよね。

私は役割の問題だと思っていて。たとえばパパでも、料理が得意な人いるし、働くことより子育てのほうが好きで向いている方もいます。

家庭の事情にもよると思うんですけど、ちゃんとコミュニケーションを取って、それぞれが好きなように自分の人生を彩っていけばいいんじゃないかと私は思っています。

「ママ応援プロジェクト」でいうと、働くことでママさんたちが、お母さんでも奥さんでもない時間を大事にしてもらえればと思いますし、もちろん働かなくても趣味や習い事でそういう時間が持てるのであれば、それもとても素敵だと思っています。

 

――母や妻といった肩書きから解放される時間は、まわりにもいい影響がありそうです。

 

 

そうそう!要するに、家族のひとりひとりが元気であること、自分らしく生きていることが何よりも大事だと思うんですよ。私たち「ママ応援プロジェクト」としては、正直働かなくたって、元気で明るいお母さんが増えればいいなと思いますし、生活のヒントを与え、社会がそうなっていくことのお手伝いをしたいんです。

 

――働くことは、ママが明るく元気でいるための手段のひとつ、ということですね。

 

もちろんです。ただ個人的には、やっぱり経済的に月に5000円でも1万円でも、自分で稼ぐお金があるって自信に繋がったり、選択の自由が増えるのはいいことだなと思います。本当にちょっとしたことなんですよ。コーヒー1杯を自分のお金で買う、子どものかわいいお洋服を買う。そんな積み重ねが自信に繋がるので、たとえ小さいことでも大事にしてほしいと思って事業をしています。

 

まだ日本は男性中心の社会ですし、自分で自分自身にリミットかけてしまっているところっていっぱいあると思うんです。テレマーケティングのお仕事も、苦手意識からか自分にはできないと思い込んでいらっしゃったり。でも女性は、先ほどもお伝えしましたよう母親になると大なり小なり何かを割り切って、たくましく、どんどん強くなるわけです。その母親が持つ真の強さを信じて、自分の可能性を大事にしてもらいたいです。

 

 

――育児と仕事の両立はご家族での協力も欠かせないと思います。それに関連するご相談を受けることはありますか?

 

めちゃくちゃあります!子育てと働き方のバランスはどう取ってますか?という質問が一番多いですね!バランスを意識したことがないんです。

まずは、自分が自分の人生をどうしたいかじゃないですか。そして、何かやりたいと思った時って、それに賛同してくれる人がいなかったら成り立たないじゃない。

なので、自分がそれをやりたいんだっていう情熱や目標、自分なりの計画などをどんどん話していくといいと思います。口にしていくことは絶対大事。そうすると、10人に1人、100人に1人は「いいね!」って言ってくれる人が現れるはずですから。

そうやって「いいね!」って言ってくれる人をどんどん集めていくことを繰り返していくと、夢や目標が叶いやすくなります。

 

――仕事で充実感を得られる反面、仕事でいっぱいいっぱいになってしまうと、どうしても子どもに意識を向けきれない時もあります。藤原さんはどうされていますか?

 

あくまで私の場合ですが、「バランスは取れない、取れるわけない」とお答えすることが多いです。私自身、イライラを表に出したり、「ちょっと今、無理!ママはお仕事してる!」って言うこともあります。逆に楽しんでる姿を見せることも、悩みを相談することもあります。そうやって考えると、バランスを取ったり線引きしたりするんじゃなくて、ある種自己中心的に巻き込んで一緒に進む、そんなスタイルが私には合っていました。

 

もちろん、ご家庭の数、ママの数だけいろんなスタイルがあると思いますが、誰にでも共通して大切にしてほしいのは、働いてることに対して「申し訳ない」と思うのやめること。私は子どもたちにめっちゃ言っちゃってますから、「誰のおかげで食えてんじゃー!」って(笑)。

 

育児と仕事の両立は大変ですが、全世界の母親はみんな“ママ”っていうひとつのカテゴリーで、チームだと思うんです。

そのチカラを全部合わせたら、私たちなんだってできる。ぜひみんなで励まし合っていきましょう。

 

 

 

 

藤原様の役に立ったオススメグッズ

 

モヤっと煎餅

 

 

Charliemama’s COFFEE

 

 

 

テレマーケティングの求人

 

詳しくは下記HPにて

 

引用:mamaouen55

 

 

藤原(亀山)祥子様 Instagram

 

https://www.instagram.com/charliemama1111/#

 

年間1000人ほどのママさんの採用に携わるママ応援プロジェクト代表。

@mamaouen55

ギャラリーAGITO オーナー。

@gallery_agito

完全紹介制美容サロンオーナー。

@hananoinochiwamijikashi

 

コメントは受け付けていません。

LINEで送る
Pocket

neomamaismの公式オンラインはこちら

Online Shop Online Shop arrow_right
PAGE TOP