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「明るく楽しく妊娠期間を過ごしてほしい」。妊娠期間のサポートアプリ「トツキトオカ」に込められた思い

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ママになっても「自分自身も大切にしてほしい」――

 

そんな想いを掲げるネオママイズムが、さまざまなママの姿をお届けするneomamaismインタビューブログ。

 

Vol.32となる今回は特別企画。妊娠期間のサポートアプリとして親しまれている「トツキトオカ」の舞台裏をご紹介します。

 

おなかの中の赤ちゃんの成長をイラストで見ることができ、妊娠期間の体調などを夫婦で共有できる「トツキトオカ」。2015年のリリース直後から注目を集め、今では総ダウンロード数は1200万を超えるまでに。日本だけでなく台湾や韓国などでも広く愛用されている大人気アプリです。

 

どのような思いでアプリが生まれ、たくさんの妊婦さんに愛される存在へと成長していったのでしょうか。開発、運営を手掛けるアマネファクトリー株式会社の谷本さんに、アプリの誕生秘話や、これまでの歩みについて伺いました。

 

妊娠中の「こうだったらいいな」をカタチに。実体験から生まれた「トツキトオカ」

 

――「トツキトオカ」は、代表・齊藤 慶武さんと谷本さんの2人体制で開発されたと伺っています。「妊娠期間用のアプリを作ろう」と思い立ったきっかけについて教えてください。

 

「トツキトオカ」の開発に着手したのは2014年の春頃でした。あの頃はまだ、会社が立ち上がったばかりの時期で、メンバーは代表の齊藤と私の2人だけ。アプリなどのプロダクト開発については、齊藤がプログラミングや資金面でのやりくりを行い、私がプロダクトの企画を固めながら、デザインに起こす作業をしていました。

 

「トツキトオカ」のアプリを作ろうと考えたのは、当時、運用していた妊活サポート用アプリ「コノトキ(旧:コウノトリ)」が軌道に乗っていたタイミングだったことも理由の一つです。「コノトキ(旧:コウノトリ)」に続くアプリを考えたとき、自然と「妊娠期間をサポートするアプリを作ろう」と思い至ったんです。

 

あの頃は、私も齊藤も幼い子どもの育児真っ只中。自分やパートナーの妊娠期間の様子を振り返り、「どんな機能があったら嬉しいかな」と考えながら、企画を固めていきました。

 

 

――2人の実体験が、アプリ開発の土台になっていたのですね。

 

そうですね。私は妊娠したとき、嬉しくてたまらなくて、「毎日でもおなかの赤ちゃんの様子を見たい!」と思っていたんです。でも、実際に赤ちゃんの様子が見られるのは、定期検診でのエコー検査のときだけ。「もっとたくさん見られたら、妊娠期間がより楽しくなるのに」と考えていました。

 

そこでアプリでは、イラストの赤ちゃんがトップ画面に出るように設定し、毎日さまざまなポーズやコメントを表示できるようにしました。イラストの赤ちゃんに触ると動きがあるような仕組みにしたのも、私自身の「こうだったらいいな」という思いからです。

 

――トップ画面の赤ちゃんに触るたびに、違うコメントを話してくれるのも、ママにとっては嬉しいですよね。頻繁に触りたくなってしまいます。

 

リリース当初から日記機能などもつけていましたが、「毎日、赤ちゃんをなでてコメントやポーズを見るだけ」という楽しみ方をしている人も結構多くいました(笑)。でも、赤ちゃんのイラストやコメントは、こだわりを持って作った部分でもあるので、たくさん見てもらえて嬉しいですね。

 

――「妊娠期間の男性側の意見」も、アプリに反映したようですが…?

 

開発中、齊藤が「妊娠中の妻の体調や気持ちを、ちゃんとわかってあげられていなかった」と話していたことがあって。「妊娠中の女性の体調や気持ちの変化をもっと理解できていたら、その時々に合ったサポートができたんじゃないか」と、当時を振り返って話してくれたんです。特に、初めての妊娠の場合、女性はもちろん、男性側も齊藤と同じように「わからない」ことだらけだと思います。また、女性も、自身の体調や心境の変化については、パートナーに直接伝えにくいことがあるかもしれません。

 

アプリを通して「今の体調や気持ち」をパートナーに共有することができれば、もっとサポートしやすくなるかもしれない…。そう考えて、夫婦で共有できる日記や、妊娠期間のパパ、ママへのアドバイスなどの機能を検討しながら、「夫婦で楽しめるアプリ」を目指して開発を進めていきました。

 

開くたびに「ワクワク」を感じてもらえるように、こだわりと工夫を詰め込んで

 

――アプリを開発する上で、大変だったことやこだわったことを教えてください。

 

「開発の裏側を見せない」ということを大切にしていました。「トツキトオカ」は、パパとママと赤ちゃんのためのアプリ。だからこそ、「作り手」の存在をユーザーさんには意識させたくなかったんです。

 

インタビューなどで、開発のエピソードを話すのも本当に限定的で…。もしかしたら、ここまでお話させていただくのも、今回が初めてかもしれません。

 

――そうだったのですね!お話を伺えてとても嬉しいです。赤ちゃんのイラストも、どんな人でも愛着が持てるような可愛らしさが魅力的だと感じています。

 

アプリの中の赤ちゃんを、「自分のおなかの中の赤ちゃん」に重ねてほしいという思いも強く持っていたので、赤ちゃんのイラストは、「正円」や「楕円」を使った癖のない造形として、「自分の赤ちゃん」投影しやすいように意識しました。

 

――赤ちゃんの仕草やコメントは、どのように考えたのですか?

 

赤ちゃんのイラストやコメントも、「ママが嬉しくなる仕草や言葉」を意識して考えています。中には、赤ちゃんがウインクしていたり、遊び心のあるポーズをとっていたり、フィクションの要素も含んでいるのですが、見るたびにワクワクしてもらえるように、週ごとの成長の変化を調べ、クリニックの先生に監修してもらいながら作り上げていきました。

 

また、「明るく楽しく妊娠期間を過ごしてほしい」という思いから、可能な限り、「不安」をあおるような要素は排除したこともこだわりの一つ。「妊娠期間にこれをしなければだめ」とか「こうあるべき」などの情報や広告は、妊婦さんを不安にさせたり、負担を感じさせたりする可能性があります。そのようなネガティブな要素はできるだけ控えて、アプリを開いているときは「ポジティブな要素」だけに触れられるような工夫を詰め込んでいます。

 

――リリース以降、ユーザーからの反響はいかがですか?

 

リリースしてすぐに、アプリの「メディカル部門」で5位にランクインしていたのには、正直驚きました。さらに2〜3カ月後には1位を獲得できて。当初から収益には意識は置いておらず、広告などの販促活動もしていなかったので、おそらくユーザーさんが口コミで広めてくれたのだと思います。

 

それから、アクセス数が多いのも、「トツキトオカ」の特徴だと思っています。多くのアプリの場合、毎日のように開くことは少ないと思います。でも「トツキトオカ」では、毎日何度も開いてもらえているんです。このようなデータからも、「毎日赤ちゃんを見たい」という思いは、みんな同じなんだなと実感することができています。

 

 

――「赤ちゃんは今、どうしているのかな」と、気になってしまうのでしょうね。海外のユーザーも多いと伺っていますが、リリース当初から、海外市場も視野に入れていたのですか?

 

はい。アプリの特性上、日本だけではユーザー数が限定されてしまい、成長に繋げられないと考えていたので、開発の段階から海外で使ってもらうことも視野に入れていました。とはいえ、海外向けの販促活動も特にしていないので、海外で広く認知されるようになったのも、口コミのおかげだったのかもしれません。

 

現在では、アジア圏のユーザー数が多い印象で、台湾では14万人、韓国では9万人にアプリを使っていただいています。リリース後に、赤ちゃんのイラストの「記念撮影機能」を追加したことも、口コミの拡散を後押ししてくれたように感じています。

 

――他にも、追加した機能はありますか?

 

リリース当初は、妊娠の週数ごとの暮らしのアドバイスを読めるようにしていましたが、毎日アプリを開いてくれる人が多いことに気づき、毎日異なるアドバイスが読めるよう、情報量を充実させました。

 

他にも、ユーザーさんからの「こんな機能があったらいいな」という声も参考に、「胎動カウンター」や「陣痛カウンター」機能も追加しています。さらに、出産に向けての「買い物チェックリスト」機能や、「エコー写真」を登録して無料で印刷できるサービスなど、少しずつ機能を増やしていきました。

 

――妊婦さんの気持ちを一番に考えながら、機能やサービスを増やしていったのですね。アプリ以外にも、妊婦さんのための商品を開発されたそうですね。

 

アプリの運営を続ける中で、「ネットワーク上のサービスだけでなく、妊婦さんの実生活に役立ちたい」という考えが芽生え、葉酸を摂取できる「トツキトオカサプリメント」を開発しました。現在、販売を始めて3年目になります。

 

妊娠中に摂ると良いと言われている葉酸ですが、たくさんの葉酸サプリが販売されているため、「どれを選んだらいいかわからない」と悩んでいる妊婦さんも多いように感じています。だからこそ私たちが、安心して摂取できる良質で良心的な価格のサプリを提供しようと思い、専門家監修のもと、サプリメントの開発に至りました。細部までこだわって作っているので、たくさんの人に使ってもらえたら嬉しいです。

 

 

――今、「トツキトオカ」を使っている方や、これから使おうと考えている方にメッセージをお願いします。

 

アプリ内の赤ちゃんに癒やされながら、妊娠期間を明るく楽しく過ごしてもらえたら嬉しいです。また、現在、夫婦で使っているユーザーさんは、全体の20%くらいです。これからも、便利な機能を追加しながら、ママだけでなく、パパにも積極的に使ってもらえるアプリに成長させていけたらなと思っています。

 

プロフィール

 

アマネファクトリー株式会社

2014年9月創業。WEBサイトやWEBコンテンツなどの企画・制作・運営を行うほか、アプリケーション・ソフトウェアの企画・開発や、グラフィックデザイン、コンピュータ・グラフィックの企画・制作など、幅広い分野で手掛けている。代表的なアプリとして「コノトキ」「トツキトオカ」「うちっ子ログ」などがある。

https://www.amanefactory.co.jp/index.html.ja

 

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