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子どもの成長を丁寧に積み上げる”生きるための基礎作り”

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neomamaismインタビューブログVol.6

 

今回のゲストはフォトグラファーのあい様。
5歳になる男の子のママで、現在は韓国にお住まいになられています。

 

ご主人様のお仕事の関係でおよそ3年ごとに移住されているとのことで、ハワイ→イタリア→韓国と、様々な国で生活をされたご経験をお持ちです。

 

Instagramでは、お子様が初めて着た服をリメイクし、お子さまそっくりの人形を手作りされたり、お子様と一緒に発酵食品を手作りされるなど、素敵なエピソードがたくさん!

 

様々な工夫をされながらお子様と向き合っている姿に、同じ母として、いつも尊敬してしまいます。

 

今回はそんなあい様に、海外での出産から子育て、お子さまとの丁寧な関わり方や工夫されている点について伺いました。

 

 

 

 

国際結婚の様子

 

— 海外に住むようになられたキッカケを教えてください。

 

夫とは、日本駐在中に知り合いました。

結婚後は大体3年おきに夫の転勤に合わせて、ハワイ、イタリアで暮らしていて、現在は韓国に住んでいます。

子どもを授かるまでは、さまざまな国に住み、いろんな文化を体験できることを楽しんでいました。

 

—日本との生活の違いはどのように感じておられますか?

 

現在住んでいる韓国は、ハワイやイタリアと比べると、文化や食材が日本と似ていて暮らしやすいと感じています。

あと、子どもに優しい方が多いのもありがたいです。

子どもが泣いていると飴をくれたり、飛行機で赤ちゃんがぐずってしまっても寛大に接してくれる。

そういう面で韓国もとてもいいなと感じています。

それぞれの国の良さがありますが、子どもにとっては、同じ場所で暮らした方がいい環境なんだろうなと考えることもあります。

そう考えた時に、もちろん難しい話にはなりますが、私はやはり日本で暮らしたいなと今でも感じています。

            

 

海外での出産

 

ご出産は海外でされましたか?日本との違いがあれば教えてください。

 

出産はイタリアでした。

日本との違いは多くあり、一番驚いたことは通っていた病院がとてもアナログだったことです。

体重計も錘で測る昔あったようなもので、脈拍も先生が実際に脈を触って測るスタイル…

エコー写真も出産までに2回ぐらいだったような…。

初めての出産だったので、これで大丈夫なのかな?という不安は少しありました。

 

あと日本では、「どのような出産を迎えたいか」といった、バースプランを聞いてくれる病院も多いと思うんですが、通っていた病院では一切選べる状況ではなかったことにも驚きました。

 

ソフロロジー式の出産というのが気になっていて、やってみたいという想いがあったのですが、残念ながら取り入れてもらえないとのことだったので、難しいのかなと思いながらも自分なりに調べたりしていました。

そうしたところ、ありがたい事に、素晴らしい考え方の助産師さんに出会うことができました。

 

『出産の痛みに対する恐怖は赤ちゃんにも伝わっているんだよ。一番自分が苦しい時は赤ちゃんはもっと苦しくて頑張っているから、気持ちを赤ちゃんに向けてあげてね。』

 

ソフロロジー式をやっていると言う訳ではないですが、私が理想としている出産に関する考え方をお話してくださり非常に頼もしかったです。

 

出産時はその方に取り上げて欲しいなと思っていましたが『もう歳で出産に立ち会うことをしていないから、若い子がちゃんと見てくれるから大丈夫よ!』と言っていて…。

そしたら、出産時に破水して病院にいった時、たまたまその助産師さんがいらっしゃり、取り上げてくれることになったんです!

 

その方がマッサージしてくれると不思議と陣痛も和らぐので驚きました。

海外での出産でしたが、安心できる環境の中で出産できたことは本当にありがたかったです。

 

そして、産後は記憶にないぐらい壮絶でしたね。

 

完全母乳を目指していたんですが、初めは上手く出来ずに、痛くなってしまって…

『それでもとりあえず吸ってもらわないと出ないから!』とスパルタな病院で、泣きながら授乳していました。

あと、妊娠中毒症にかかり血圧が高くなってしまい、肝臓や腎臓が上手く機能していない状態だったのですが、それでも入院期間は4日間ぐらいで…

退院後に自分で注射しながら生活していた部分も、きっと日本では違ったのかなと思います。

 

そのような違いがあるんですね。その中で信頼できる助産師さんに立ち会ってもらえた出会いは大きいですね!

出産後はご家族の協力はありましたか?

 

夫は三週間産休をとることができました。

海外で出産となると、里帰りや母に来てもらうわけにもいかなかったので助かりました。

 

ちょうど妊娠がわかった時は、日本に帰省していた時だったので、私としては『このまま日本で里帰り出産の方がいいのでは』と悩んだのですが…

夫は近くで妊娠期間の成長を見守り、一緒に子育てをしたいと思っていたようです。

 

一緒に過ごしたいから帰ってきて欲しいと言っていたので、イタリアで出産して夫と2人で子育てすることを決めました。

 

 

 

赤ちゃんの頃に取り入れてよかったこと

 

 

— Instagramの投稿で「布オムツ」を取り入れられていると拝見したのですが、どのようにされていたのか教えて頂けると嬉しいです。

 

布オムツは、生後2か月ぐらいの時から少しずつ使用していました。

赤ちゃんのちょっとした変化を見ていると、「うんちが出そうかも?」というタイミングがなんとなく分かってきて、おまるにも座るようにしていきました。

生後数か月には、うんちはおまるで出来るようになっていたと思います。

子どもが肌かぶれしやすかったので、少し出るたびに布おむつは交換していて30枚ほど持ってましたね。

もちろんお出かけの時は大変なので、紙おむつを使ったり無理のない範囲で行っていました。

トイレでできるようになったのは3歳すぎていたので、早くオムツを卒業できたというわけではないと思います。

しかし、かぶれにくく、子どもの肌に優しいものだったので選んでよかったと思います。

 

 

 

— うちもオムツかぶれをして泣いていたこともあったので、布オムツを取り入れてみれば良かったです!Instagramでベビーベッドを拝見していて、形やデザインが素敵で使いやすそうだなと感じたのですが、赤ちゃんの頃から利用されていましたか?

 

赤ちゃんの頃は、一緒に寝ないとなかなか寝てくれず…ベビーベッドでは寝てくれなかったんですよ。

寝かしつけは添い寝をして、寝たらベビーベッドに移動するようにしていました。

アメリカでは別室で赤ちゃんが寝ることが一般的で、セルフねんねも調べたのですが…

 

私自身が幼少期、親と別で寝るスタイルで少し寂しく、旅行などで両親と一緒に寝られる時がとても嬉しかった思い出もあったりして。

子どもと一緒に寝たかったので、私たちのベッドの横につけるようにベビーベッドを置いていました。

今も同じベビーベッドを使用しているので、長く使えるものを選択して良かったなと思います。

 

 

 

大切に向き合ってこられた”生きるための基礎作り”

 

お子さまとの関わりで大切にされていることがあったら教えてください。

 

子どもが大きくなるまでは子どもとの時間を大切にしたいと思い、仕事はセーブしていました。

実際に子どもが幼稚園に入ったのは年中からで、理由は『お家で基礎をしっかり作ってあげたい』と思ったからです。

海外で日本語を学ぶためには、母親である私がしっかり関わることが大切だと考え、言葉を習得する時期に基礎を作ってあげたいと考えていました。

あとは、食事についても丁寧に関わっていきたいと思っていたので、”生きるための軸”みたいなものが一緒に過ごす時間の中で出来たので、良かったなと感じています。

 

ただ一方で、息子はとても社交的で友達と遊ぶことも大好きな子なので、今幼稚園に通い出し、仲の良いお友達ができたり、同じ歳の子との関わりの中で学ぶことも多いので、今のこの時期の経験もとても大切なことだと感じています。

 

— 『基礎作り』という考え方、素敵ですね!食事も大切にされているとのことですが、どのような工夫をされていますか?

離乳食をしているときは、イタリアに住んでいたのでどの食材もとてもおいしかったんです。

シンプルに茹でただけでしたが、美味しそうにたくさん食べてくれていました。

無理もせず、とりあえず作れるものを自分で作る。

発酵食材が好きなので、そういったものをとりいれていました。

『ジュースを飲みたい!』となったらレモンシロップや、梅シロップをお水で割って飲んだり、果物と甘酒とお水でスムージーをつくっています。

子どもと一緒に作ることで、そういった食品にも興味を持ち、すすんで食べてくれるようになってきたと思います。

 

食品作りをお子さまと一緒に楽しまれている姿がとても素敵ですね!私(質問者)は、我が子と一緒にずっと過ごしていると『何して過ごそう』と悩むこともあったので、他にも一緒の時間を過ごされているときに意識されていることがあったら教えてください。

 

 

私も実は子どもと遊ぶのは得意な方ではなかったので、毎日そう思っていましたよ!笑

あまり意識せずに、自分の好きなように遊んでいました。

私自身は絵を描いたり制作をすることが好きなので、『やってみようよ』と誘って子どもが気が乗ってくれた時にする感じでした。

 

実際は、車が好きなのでトミカなどで遊ぶことも多かったです。

 

まずは、子どもの『これをして』『これをしたい』ということを、一緒に思いっきり遊んで満足してもらう。

それから私も、自分の好きなことをする時間を過ごしていました。

日中に私と過ごす時間はメディアをみないようにしていたので、食品作りや制作も『面白そう!』と興味を持ってくれたんだと思います。

 

メディアをつけない生活とは凄すぎます!お子さんは『テレビみたいー』となりますか?どうやって声かけされているのか教えてください。

 

もちろんテレビが大好きなので『見たい!』となります。

基本的に夕食を食べてお風呂入って、歯を磨いた後に30分ほど見る感じです。

その他の時間に言われた場合は『じゃあ1話だけみたらおしまいにしようね』と約束をして終わったらテレビを消すようにしています。

 

『ママとの約束守ってくれて嬉しかったから、次も見れるね』と次の約束をするようにすると、すんなりと納得してくれることが多いかなと思います。

 

でも夫がいる時は、夫もテレビをみたい人なので好きなものを見ていると『僕もパパの後に好きなテレビを見る!』となり、その場合はなかなか終われず揉めています。笑

『急におしまい!』『すべてがダメ』は、難しいと思うので、子どもでも本人が納得できるような事前の話し合いは大切なのかなと感じます。

 

 

お子様の気持ちも尊重している素敵な方法ですね!私(質問者)だけかもしれませんが…子どもと一緒に過ごしていると自分の時間がなくてストレスが溜まることもあるんですが、ストレスを溜めないコツはありますか?

 

もちろんストレスもたまりますよー!笑

怒らない育児とかでもなく、むしろ怒っている方だと思います。

なので周りから『あいちゃん厳しいよね』と言われるぐらいで!笑

 

叱り方も、初めはさまざまな本を読んで頭の中には入れたつもりですが、実際はすべてできている訳でもないです。

子どもが『してほしい』ということは、出来るだけ寄り添ってあげたいという気持ちではいます。

でも、全てを叶えてあげられる訳でもないと思っていて…

良い母でいようと100%頑張りすぎないことで、ストレスをためないようにしています。

 

— 『良い母でいなきゃ』と頑張らなくていいんですね!そう思うと心が軽くなります。

 

 

 

 

— 多くの素敵な子育ての考え方を教えてくださりありがとうございます!お子様へのこれからの願いなどありましたら教えてください。

 

『こうなって欲しいな』というのは親のエゴになってしまう気がして。

もちろん頭の中にはそのような想いはたくさんありますが、それを出さないように意識しています。笑

 

そして、今ようやく自分の時間ができてきたので嬉しいですね。

 

私自身は、これから海外を転々としていく生活の中で『どのように写真で仕事をしていけばいいのか』という課題にじっくり向き合っていきたいです。

 

子どもには”生きるための基礎”となるものができたと思うので、これから何が起こっても、どのような環境でもやっていけると信じています。

 

これからもありのままの子どもの姿を受け入れて、愛してあげていきたいなと思っています。

 

お子さまと一緒に過ごせる時間を、頑張り過ぎずにあい様自身が楽しまれているお話が印象的でした!

毎日の家事や育児に追われていると、つい忘れがちになってしまう、我が子の愛しい一場面もあるのかもしれません。

大切な子どもとの時間の一瞬を、一つずつ丁寧に積み上げていく。

『生きるための基礎を幼少期の関わりでつくる』という考え方も素敵ですね!

 

あい様、貴重なお話をありがとう御座いました。

 

 

 

 

 

あい様の役に立ったオススメグッズ

 

 

 

・ストッケスリーピー

0歳から今もまだ活躍中。ベビーサークル、ベッド、どこかに行ってしまわないようにいれておいたりと小さい頃はもちろん、今もまだベッドとして使っております。

 

stokke

 

 

・サイベックス レモチェア

 

食べる姿勢、特に足を床につけて食べるということはとても大事だと思っているので、小さい頃、離乳食から使えるこちらのハイチェアはとても良かったです。

もちろん今も使っていて『ゆくゆくは息子の部屋で使ってもいいし、私が使ってもいいし』と思っています。

姿勢がよくなって座りやすいです。インテリアに馴染むのも選んだポイントです。

 

cybex

 

・BABYZEN YOYO ストローラー

 

こちらは、メインのストローラーとして新生児からベビーシートとドッキングして使用できます。飛行機の席の上の荷物入れにはいるくらいコンパクトで、1人で息子を連れて日本に帰ってくる時や、旅行などにとても助かったアイテムです。わが家は息子が少し大きくなってからも小さなサブストローラーを買い足す事なく、これ一台だけで過ごせました。

 

引用:babyzen

 

 ・Puraの水筒

こちらは、ノープラスチックで、口が変えられるタイプの水筒です。哺乳瓶の口先の形もあり小さい頃から3歳くらいまで長い間使いました。

 

purakiki

 

・カシムラのトラベルクッカー

 

海外旅行や引っ越しが多いわが家ではこのトラベルクッカーがとても重宝しました。

お湯を沸かしたり(ヨーロッパでは部屋に給湯器やコーヒーメーカーのない宿が多い)簡単な離乳食を作ったり。

今でも旅先には味噌と乾燥わかめを持って行ってお味噌を作ったり、旅行先で風邪をひきそうかな?おかしいな?という時は梅肉エキスと蜂蜜で予防したりと使っております。

引用;カシムラ

 

・SENGER くまのぬいぐるみ

 

ただのクマのぬいぐるみですが、毛の部分はオーガニックコットン、中身は羊毛と子供に安心の素材で、小さい息子の心に優しくよりそってくれました。今でも「くーちゃん」と呼び大切?(←投げたりされてますが)にしています。

 

 

・オーガニックコットンのおくるみ

ネオママさんに出会う前だったので、違うブランドですが、オーガニックコットンのおくるみでインテリアにあうように選んだ色は今でも息子のベッドの目隠しにしたりと使っています。やはりおくるみは万能でした。

赤子を包んだり、授乳ケープとして使ったり、お出かけ時、ベビーに被せてお昼寝の日よけ、旅行先ではブランケットとして、荷物を包んで風呂敷的な使い方、バスタオルの代わりに体や髪の毛を乾かすのに使ったり、外でオムツ替えの時は下にひいたり、ビーチマットや、レジャーシート代わりと本当になんでも使えています!

ただ、頂き物の赤ちゃんの柄の物は使用期間は赤ちゃんの間だけで終わってしまいました。

 

私自身あまり物をあまり増やしたくなく、これがあるから育児が楽になる。という視点で子供の物を選ばなかったので、お役立ちアイテムとは程遠くてお役にたたないかもしれませんが、長く使えるという点ではとても満足しているアイテム達です。

 

 

あい様Instagram

  madebyaij

https://www.instagram.com/madebyaij/

 

Ai. J
写真家・フォトグラファー
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living life
@(ФωФ)
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