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子育ては十人十色。「わが家のペース」を大切にしながら双子育児をHAPPYに楽しむ

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ママになっても「自分自身も大切にしてほしい」――

 

そんな想いを掲げるネオママイズムが、さまざまなママの姿をお届けするneomamaismインタビューブログ。

 

Vol.26となる今回は、YouTuberとして活躍するKeiさんがゲストです。

 

2019年にYouTubeチャンネルを開設したKeiさんは、アメリカのロードトリップや、軽バンで日本を一周するひとり旅など、旅系のコンテンツを多数発信。挑戦心を恐れずに旅を楽しむ様子に、「自分も旅をした気分になれる」と人気が集まっています。

 

2021年には、Keiさんと同じく、旅を愛するYouTuberのリョースケさんとご結婚。3年間の不妊治療を経て、今年3月に双子を出産されました。多忙な生活の中にあっても、「毎日が幸せであふれている」と笑顔で話してくれたKeiさんに、妊娠と出産のエピソードや、双子の育児について伺いました。

 

「旅が好き!」同じ趣味を持ったパートナーとともにYouTuberとして活躍

 

 

――まずはこれまでのご経歴についてお伺いしたいと思います。

 

高校生までは地元の三重県で過ごし、大学は大阪にある関西外国語大学に進学しました。当時は、卒業後の進路について、「就職活動で内定をもらった会社に勤めるのだろう」と漠然と考えていたのですが、オーストラリアへの留学をきっかけに、自分のやりたいことを見つめ直すように。「社会に出てからも、自由に人生を楽しもう」と考え、大学卒業後は、月の半分を派遣社員として働き、それ以外の時間を大好きな旅に費やしました。

 

――2019年には、YouTubeやInstagramでの情報発信を始めましたね。旅やグルメを全力で楽しむKeiさんの姿がとても魅力的です。

 

YouTubeを始めたのは、夫からの提案がきっかけでした。当時、夫は既にYouTuberとして活動していて、私も挑戦してみようと決意。それ以降、国内外のさまざまな場所を旅しながらコンテンツを作成してきました。

 

――ご結婚後、不妊治療に臨まれたそうですが、きっかけはあったのでしょうか。

 

私は、子どもの頃から「お母さん」に憧れていて、仕事でキャリアを積むより、「母業をしたい」という気持ちを強く持っていたんです。だから、32で結婚したときは、「自分と夫との子どもを産んでお世話ができる」と、とても楽しみにしていて。でも、期待とは裏腹に、なかなか授かることができず…。夫とも相談して、検査を受けるために病院に行くことにしました。

 

検査の結果は、私も夫も「異常なし」。その後は、人工授精から体外受精へと、徐々に治療内容もステップアップして治療を進めていきました。

 

「あなたが何より大切」パートナーの言葉に救われ、前向きに治療に向き合った

 

 

――治療を行っていたときの気持ちを教えてください。

 

先の見えないトンネルを歩いているような感覚でした。不妊の原因がわからなかったため、漠然とした不安を感じ続けていて…。SNSやテレビのニュースなどで、「妊娠の報告」を見聞きするたびに「なんで私のところには、赤ちゃんが来ないんだろう」と羨ましい気持ちになっていました。

 

――他の人とご自身を比べてしまっていたのですね。

 

そうですね。「他の人の情報を見ないようにすればいい」と頭ではわかっていても、気になってしまう自分もいるんです。「この人は、結婚してから何年くらいで授かったのかな」などと検索してしまったり…。メンタルの浮き沈みが激しく、「いつも通り」でいることが難しいと感じていました。

 

でもある日、夫が、「Keiちゃんが何より大切だから、子どもが授かれなくても、ハチャメチャな旅を2人で続けて行こうよ」と言ってくれて。その言葉に救われて、前向きに治療に向き合えるようになりました。

 

――Keiさんを大切に思っていることが伝わってくる、素敵な言葉です。

 

ずっと「子どもがほしい」と考えていましたが、「子を持つことが人生の最終目標か」と問われれば、そうではないし、「母親にならなければいけない」というルールがあるわけでもない。夫のおかげで、「授かれなくても、二人の生活を楽しめばいい」と気持ちを切り替えられるようになりました。

 

その後は、「うまくいかなかったら旅に出かけよう」と、楽しい予定を作りながら、治療に向き合ってきました。

 

期待と落胆を何度も味わった。沖縄移住後、ついに双子を妊娠

 

――2023年に、ご夫婦で沖縄に移住されたと伺っています。移住の理由について教えてください。

 

沖縄にカフェを開業するために移住しました。私と夫のやりたいことリストの中に「店を持つ」という夢がありました。沖縄の森だった場所を整備してカフェにしようと決め、計画をスタートさせたのですが、思うように準備が進まず、「開業して運営が軌道に乗るまで、沖縄に拠点を移した方がスムーズに進行できるだろう」ということになったんです。

 

――不妊治療は、移住のタイミングでストップすることにしたのでしょうか。

 

治療は、一旦白紙に戻すことにしました。沖縄で心機一転、病院探しからスタートしたのですが、新しく通い始めた病院は、雰囲気も先生の対応も素晴らしく、「ここで一から始めよう」ということに。その病院で、人工授精を3回、体外受精を1回行い、双子を授かることができました。

 

――妊娠がわかったときのお気持ちをお聞かせください。

 

妊娠検査薬でフライング検査をしたのですが、陽性反応を見た瞬間、涙があふれてきて…。3年間の不妊治療の過程で、何度も期待と落胆を味わってきたため、「この瞬間を待っていた!」と夫と喜びを分かち合いました。

 

妊娠してしばらくは、つわりでつらい時期が続きましたが、そんな体調の変化さえも愛おしくて。毎朝、起きるたびに「おなかの中に、2つの命がいるんだな」と幸せな気分を味わっていました。

 

「2つの宝物が、この腕の中に」双子育児を楽しみながら幸せを噛み締める

 

 

――出産時のエピソードを教えてください。

 

帝王切開での出産だったのですが、人生で初めての手術ということもあり、不安と緊張で前日はよく眠れませんでした。でも、局所麻酔をしてもらった後は、痛みは特になく、ふわっと温かい感じに。手術中、天井のライトに映っていた、開腹中の様子をチラチラ見ながら過ごせるくらいの余裕はありました(笑)。

 

手術が始まって、まもなく1人目が取り出されて、その1分後に2人目が誕生。私は、感動して涙が止まらず、「赤ちゃんの顔を見たいのに、涙でよく見えない」という状態で…。

 

――双子とのことで、嬉しさも2倍だったのではないでしょうか。

 

「ここまで元気に育ってくれて、産声を上げてくれてありがとう」という愛おしい気持ちでいっぱいでした。病室に戻って抱っこしたときには、「宝物が2つできた」という感じ。手術の翌日から、授乳のために新生児室に通わなければいけませんでしたが、傷口の痛みに耐えながらも、わが子に会いたくて必死に歩いて向かいました。

 

――双子育児の大変さは、どのようなところに感じていますか?

 

おむつ替えや寝かしつけなど、常に2人分の対応をしなければならず、特に新生児期はアタフタしていました。でも、夫が自営業ということもあり、ワンオペになる時間がほとんどなかったので、2人で交互に休みながらお世話をすることができています。おかげで、今は育児疲れをほとんど感じずに、子どもたちとの生活を楽しめています。

 

 

 

――夫婦で育児の協力体制が築けているのですね。子育てで大切にしていることを教えてください。

 

育児は、親が共倒れにならないような工夫も必要だと感じています。特に双子の育児に「完璧」を求めるのは難しいと思うので、子どもの安全はしっかりと確保しつつ、適度に息抜きをすることを意識しています。

 

また、「自分のペースを保つこと」も大切にしていることの一つ。不妊治療の期間も、周りの意見に振り回されないように意識することで、ポジティブな気持ちでいられましたし、妊娠期間においても、「私が心地良いと思えるスタイル」で過ごしてきました。今の世の中、たくさんの情報があふれていて、育児について「こうすべき」という意見をもらうことも少なくありません。でも、私が大切にしたいのは、「わが家のライフスタイルや考え方にフィットするかどうか」。このことを常に念頭におきながら、情報を取捨選択していきたいと考えています。

 

――今後チャレンジしたいことを教えてください。

 

子どもたちと一緒にたくさん旅を楽しみたいですし、いつか家族4人でアメリカ横断もしてみたい。海外を拠点にしたいという思いもあって…。これからも、私たちらしく「やりたいこと」を一つずつ楽しんでいけたらいいなと考えています。そして、子どもたちには、たくさんの場所や人、文化に触れながら、自由にのびのびと育っていってほしいと思っています。

 

 

Kei様の役に立ったおすすめグッズ

 

(1)  おやすみたまご本舗「ママ代行ミルク屋さん」

https://www.oyasumitamago.jp/c/selfmilk/003

 

哺乳瓶での授乳をサポートしてくれるクッションで、双子育児に欠かせないアイテム。滑り止めもついているので、安定してミルクを飲んでくれています。このアイテムを使ってミルクを飲んでもらっている間に、他の家事ができるので、とても助かっています。

 

(2)  LARUTAN(ラルタン)「哺乳びん除菌乾燥機」

https://item.rakuten.co.jp/larutan/n100/

 

水と一緒に哺乳びんやおしゃぶりを入れるだけで、除菌と乾燥まで自動でやってくれる優れもの。これがなければ、双子の授乳は乗り切れなかったかもしれません。旅行のときも、スーツケースに入れて持ち運んでいるのですが、もっとコンパクトなサイズがあったら嬉しいですね。

 

 

プロフィール

Kei

YouTuber

1988年生まれ、三重県志摩市出身。小中学校は小さな漁師町で育つ。2019年からYouTubeチャンネル「ちょっと一息ch」を開設し、アメリカ・ロードトリップのひとり旅や、日本一周軽バンひとり旅などの発信で人気を集める。2021年、YouTuberのリョースケさんと結婚。2025年3月11日、双子の女の子と男の子を出産。2023年より、カフェ「CASA SOL」を開業するため沖縄に移住していたが、現在は大阪を拠点に活動している。

https://www.instagram.com/keity_recipe/

https://www.youtube.com/@keity_recipe

 

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