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海外帯同、アメリカでの出産。手探りの日々で見つけた新しい価値観

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ママになっても「自分自身も大切にしてほしい」――

そんな想いを掲げるネオママイズムが、さまざまなママの姿をお届けするneomamaismインタビューブログ。

 

Vol.37となる今回は、フォトグラファーの軽部きはるさんがゲストです。

 

フリーランスとして独立したばかりのタイミングで、パートナーのアメリカ駐在が決まり、キャリアへの迷いを抱えながらも帯同を決意した軽部さん。現地では語学学校に通い、多国籍の友人との出会いや大好きなアウトドアを楽しみながら暮らしを広げていきました。

そして2025年、第一子を出産。海外での妊娠、出産に戸惑いながらも家族や周囲の支えを受けて子育てに向き合ってきました。海外帯同という大きな選択、アメリカでの出産や育児のリアル、そして母になった今のキャリアへの思いについて伺いました。

 

 

フリーランス1年目で海外帯同へ。「期間限定だから」と背中を押されて…

 

――まずはこれまでのご経歴を教えてください。

大学では建築デザインを学び、卒業後は不動産会社の企画·デザイン系の部署で働いていました。最初は不動産広告を中心にグラフィックデザインを担当していたのですが、その中で「撮影もやってみないか」と声をかけていただいて。その後、今の恩師にあたるフォトグラファーと出会い、その方のもとで4年間写真を学び、独立しました。

独立後は、建築やインテリア、人物撮影や商品撮影など、さまざまな依頼をいただきながら、少しずつ活動の幅を広げていきました。

 

 

――フリーランスとして独立された直後に、パートナーの海外駐在が決まったそうですね。当時の心境はいかがでしたか?

夫にとって海外駐在はひとつの夢でもあったので、まずは「おめでとう」という気持ちが大きかったです。一方で、私はフリーランスとして独立したばかりで、少しずつ仕事も軌道に乗り始めていたタイミングだったため、不安や迷いもありました。

とはいえ、結婚してまだ間もない時期でもありましたし、私たちの中では「一緒に暮らしていきたい」という思いを強く持っていたため、離れて暮らすという選択ではなく、「一緒に行く」ことを決めました。

――キャリアを手放して海外に行くという決断に、気持ちを切り替えるのは難しかったのではないでしょうか。

そうですね。英語での生活にも自信がないし、せっかくできた仕事のつながりが途切れてしまうことに不安を感じていました。

でも、友人が「一生じゃないんだから楽しんできなよ」と背中を押してくれて。恩師に「日本にいなくても、写真は楽しめるよ」と言ってもらえたことも心に残っています。そんなふうに、周囲からの励ましのおかげで「今しかできない経験を楽しもう」と自然と気持ちを切り替えられるようになりました。新しい環境に飛び込むことも、自分にとっては成長のきっかけになるかもしれない、と前向きに捉えられるようになったんです。

 

 

手探りの海外生活。でも、アメリカで「今しかできない経験」を見つけた

――アメリカで暮らしてみて、日本との違いやギャップはありましたか?

正直、最初はアメリカに対して具体的なイメージを持っていなくて。ピザとハンバーガーくらいしか思い浮かばないような感じでした(笑)。でも実際に行ってみると、自然がとても豊かで驚きました。私たちは、ニュージャージー州で生活することになりましたが、都心部のマンハッタンから川をはさんで20分ほどの場所で、住宅街も多く、自然もあり、車での生活もしやすい環境でした。

もともと、キャンプなどのアウトドアが好きだったので、都会すぎず自然もあるニュージャージーの雰囲気は自分に合っていたように感じています。休日には、夫とアウトドアを楽しむことも多く、アメリカの自然を満喫しました。

特に印象的だったのは、現地のキャンプ場のスケール感です。日本のキャンプ場は、区画が定められている場所も多いのですが、アメリカのキャンプ場はとにかく広くて。「どこでも好きな場所を使って」と自由度も高く、大自然をそのまま渡されるような感覚でした。

――現地では、語学学校にも通われていたそうですね。

はい。引っ越したばかりのころは英語がほとんど話せなかったので、現地の語学学校に通うことにしました。積極的に英語を話す環境を作ろうと、日本人が少ない学校を選び、週4日学校に通って語学を学びました。

とはいえ、現地の人は話すスピードが速いですし、省略表現も多くて。最初のころはほとんど聞き取れず、駅で乗り継ぎについて尋ねても、うまくやり取りできないこともありました。それでも努力していくうちに、少しずつ英語を話せるようになり、いろいろな国の友人もできました。そうしてできることが増えるたびに、アメリカでの生活に楽しさを感じるようになっていきました。

 

 

アメリカでの妊娠·出産。戸惑いながらも「楽しかった」と思えた理由

――妊娠が分かった時の気持ちを教えてください。

率直に、とてもうれしかったです。ただ、アメリカでは日本に比べて初診のタイミングが遅く、8週目以降に産婦人科で診てもらうのが一般的です。妊娠がわかった直後に体調を崩して高熱が出てしまったため、おなかの赤ちゃんの心拍を確認できるまでは不安でした。

――アメリカでの検診で大変だったことはありましたか?

日本人の先生がいる病院を選んで通っていたのですが、ほかのスタッフさんとのやりとりは英語だったため、医療用語を理解するのに苦労しました。超音波検査を担当してくれるスタッフさんも外国の方で、赤ちゃんについて質問したくてもすぐに単語が出てこなくて。「次回の検診で聞いてみよう」と、帰宅後に調べることも多かったです。

――出産はどのような雰囲気でしたか?

日本では、分娩室に移動して出産するケースも多いと聞いていましたが、アメリカの病院では、入院した個室のベッドの上で出産まで行うスタイルでした。夫と母が立ち会ってくれて、助産師さんたちも応援してくれて、なんだか運動会のような賑やかな雰囲気の中でいきんでいたことを覚えています(笑)。無痛分娩だったこともあり、落ち着いて出産に臨めたように思います。

 

 

 

――国や文化の違いによっても、出産時の体制や雰囲気が異なるのですね。産後ケアや入院生活はいかがでしたか?

産後、傷の痛みがつらく、病院から渡されたスプレー式の痛み止めや保冷パックのようなものを使い、悪露のケアについては、産褥ショーツは使用せず、紙おむつを履いた上に、防水シーツを敷いて過ごしていました。この辺は日本とは違う点なのかもしれません。

入院中の食事も、ワッフルやウインナーなどのシンプルなメニュー。産後2日目には退院したため、あっという間の入院生活でした。でも、病室の雰囲気もスタッフさんもとても明るくて、「楽しかった」と思える出産になりました。

 

自ら動いて必要な情報や人脈を探す。海外育児で感じた大変さと人の温かさ

――慣れない海外生活の中での初めての育児。不安や大変さを感じることも多かったのではないでしょうか。

そうですね。でも、母が日本から来てくれて、1カ月ほど滞在して赤ちゃんのお世話を手伝ってくれました。おかげで、体力的にも精神的にも本当に助けられました。

それから、小児科や自分の産後のケアを受ける病院などの情報収集も大変でした。日本の子育て支援センターのように、子育て情報を得られる場所が現地では見つけられなくて。SNSを通じて、同じ月齢の子どもを育てるアメリカ在住のママとつながり、情報を教えてもらうこともありました。

自分から動いて、人とつながっていくことも、情報を得るためには大切なのだと感じました。

 

 

 

――妊娠や育児期間で、印象に残っている出来事を教えてください。

妊娠中は、いろんな人に話しかけられました。通りがかりの人からおなかの赤ちゃんの性別を聞かれたり、「名前はもう決めた?」と話しかけられたり。街の人たちも一緒に、赤ちゃんを楽しみに待っていてくれるような感覚があり、とても温かい気持ちになりました。

 

母になった今、キャリアをどう続けるか。写真と英語を活かした次の一歩へ

――今年4月に日本に本帰国されたとのことですが、海外生活や出産を経験して、仕事への向き合い方に変化はありましたか?

アメリカ滞在中は、さまざまな国を訪れる機会にも恵まれたため、これまで撮ってこなかった街の風景や人々にフォーカスしながら、カメラを続けてきました。また、そこで学んだ語学を通して、交友関係を広げることも意識して過ごしていました。そのおかげで、旅先でできた友人も増え、新しい出会いの広がりも実感しました。

今はまず育児に向き合いながら、今後また時間が持てるようになった際には撮影の仕事を再開できたらと考えています。また、滞在中に身につけた英語も活かした新しい形の仕事にも挑戦していきたいと考えています。

海外帯同も、出産も、育児も、最初はわからないことばかりでした。でも、手探りでも、そのときそのときで楽しめることを見つけていく。そういう姿勢をこれからも大切にしていきたいです。

 

 

 

軽部きはる様の役に立ったおすすめグッズ

  1. ベッドインベッド(ネオママイズム)

https://neomamaism.com/collections/baby-bed

新生児の時期から毎日のように使っていました。軽くて持ち運びしやすいので、その時々で過ごしやすい場所に移動しながら使えてとても便利でした。日本に帰国するときや、友人宅へ行く際にも大活躍。これから、子どもとキャンプに行くときにも使ってみたいと思っています。

 

  1. 360°スタイ(sowan)

https://item.rakuten.co.jp/llic/bib-nep-lib/?scid=wi_ich_iphoneapp_item_share

360度どの向きでもよだれをしっかりカバーしてくれるので、赤ちゃんが動いても使いやすく、とても便利です。ゴムタイプで、頭からすぽっと被せるだけで装着できる手軽さもお気に入り。どんな服にも合わせやすいデザインで、頑張りすぎなくても可愛く見える、頼れるアイテムです。

 

 

プロフィール

軽部きはる

フォトグラファー

大学で建築デザインを学び、卒業後は不動産会社でグラフィックデザインに携わる。業務の中で竣工写真の撮影にも関わるようになり、フォトグラファーとして4年間経験を積んだ後、2022年に独立。建築、インテリアから商品撮影、人物撮影など幅広く活動する。2023年、パートナーのアメリカ駐在に帯同し渡米。2025年にアメリカで第一子を出産。現在は日本に帰国し、子育てをしながら今後の活動を模索している。

https://www.instagram.com/kyaruxx/

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